今の所、2017年にマカオトランジットでミャンマーに行ったのがworld_tourの最後です。その後は日本にストップオーバーしながら釣りをしています。
ロッククライミングで目標のルートを完登することを「落とす」と言ったりします。前年に初段を落としたので、次に落とすべきルートを探していました。
そしてミャンマーで発見したのがこの岩です(写真は現地で撮ったものです)
まだ行った事の無いミャンマーで、黄金の岩を登る、ゴールデンウィークに。
ゴールデンロックを登る、クライミング的な意味でゴールデンロックを「落とす」、もしくは押しても落ちないとされている崖っぷちのこの岩を「落とす」
こちらの日記にも書いてあるのですが、これは落とせませんでした。理由は色々あるのですが、まずスタートが切れませんでした。
現地に行く前は絶対落ちないって言ってるぐらいだし、みんなで押したりしながら、ほら落ちないでしょ?なんてアトラクション的になっているのかと思っていたのですが、押していいのか聞いてもないですが、そんな雰囲気はさらさらありませんでした。目が怖い。
持っていってないけれど何も持ち込めません。柵の中に入る時に電話やら財布やら、全部持ち込めません。ノーシューズで挑むことになります。金箔を貼る事が出来るのですが、金箔以外は持ち込めませんでした。
クライミングは自分との戦いです。危険な場面でも怖がっていたらそれだけで登れないし、冷静に一手一手進めないと登れなかったりします。まずちょっと押してみようと手をのばすと「え?何してるの?」という感じで皆こっちを凝視してきます。
「いや、金箔貼ろうとしているだけですよ」という感じでポケットから金箔を出して、そっと手を合わせます。
まず、あんまり押せないし、ましてや足をかける事が出来ません。
出来るならやってみてほしい(やめたほうがいい)。
誰も居なかったとしても落ちたら絶対怪我するし死ぬかもしれない。ホールドらしいものが無い。
そして、金箔がズルっと剥がれて絶対に滑る。これは無理だ。むっちゃ浮いてるけど?すごい傾いてるけど?登ったら岩ごと落ちるんじゃない?落としたら(課題を)落ちるんじゃない(岩が)?
その後、夜。暑い時期は手に汗をかいて滑るので、夜とか早朝に登ったりする人もいるのですが、夜に様子を伺いに行きました。
落とすために来ているのに、落とせないし、落とせない。どっちでもいいから落としたい(柵が閉まっていて入れませんでした)。
夜は夜で霧が出ていて絶対すべるぞ、これは。これは、無理だ。霧さえ無ければ落とせたのに。天気に泣きました。ゴールデンロック、綺麗な岩でした。ただ、ジョーストラマーも言っていますが
トライすらできないヤツが、やっている人間に何を言えるって言うんだ?
ジョーストラマー
心意気だけは買って欲しい。俺はやった。やったんだ。